胃酸の分泌を抑えるタイプの胃薬いろいろ

胃痛に効く薬には、胃酸の分泌を抑える胃腸薬があります。このタイプの薬の特徴は、胃の粘膜の傷ついた部分に胃液の中の酸がかかることで起こっている痛みを、原因である胃の酸が出る量を抑えることによって改善するというものです。胃の酸を抑えることによって、胃の中を優しい環境にし、胃痛や胸やけ、もたれ、むかつきを改善出来ますが、食べ物の消化に支障が出るほどは抑えないので安心ですし、もともと胃液の中の酸が少ないタイプの人でも飲むことが出来る薬です。

胃の酸を抑える方法で胃痛に対処する種類の薬は、服用してから効果が表れるまでに約30分ほどかかります。これは、制酸剤と言われる種類の、胃の酸をアルカリで中和することによって胃痛などを改善する薬に比べて、効き始めるのは遅いですが、薬の作用持続時間は約8時間と長く続くことが利点です。

胃の酸を抑えるタイプの胃薬には、ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)やムスカリンM1受容体拮抗薬(M1ブロッカー)、プロトンポンプインヒビター(PPI)などの種類があります。PPIは強力な薬ですが、医療機関で処方してもらう必要があり、他の2つはドラッグストアなどでも手に入ります。