表面化したアトピーには薬を使った治療が効果的

アトピーの治療法には、辛さに直面している痒みや、肌の不快感を一刻も早く鎮める方法と、体の中から改善させていく方法があります。表面化している症状の緩和には、薬物治療がメインになります。症状や病歴などから判断して、最も適切な薬が処方されます。一方、体の中から正していくものとしては、医療機関で処方される薬のほかに、体質、機能改善のためのサプリメント、食品の摂取、スキンケアなど多種類にわたります。

それぞれの特徴は、炎症や痒みを皮膚病のひとつとしてとらえるものと、体の中から発している機能低下が、たまたま皮膚に表面化してきているものととらえる見方に分かれます。また、それらを総合的に見極めながら治療を施すものもあります。その理由として、発症のきっかけが個々人によって異なっており、疾患の性質上、ひとつの原因に照準を絞りきれないことによります。他の患者でうまくいった方法が、別の患者には何ら効果を及ぼさないといったケースもあります。

それだけ複合的な要因によってもたらされている疾患でもありますので、治療を選択するにあたっては迷うところではありますが、最終的には医師の適切な指導の下で、最も効果が期待できるものを採用することが大切になります。