抗がん剤治療の仕組みや特徴とは?

癌細胞が分裂をしないようにするための薬品を用いた治療法を抗がん剤治療と呼びます。癌細胞はそのままにしておくとすぐに増殖をします。その場で増殖するだけならまだマシなのですが、そうではなくて血液に乗って別の場所に転移し、そこでさらに増殖を繰り返すと言うことが行われるのです。これによって全身に広まってしまう可能性があります。

このようにして激しく増殖することによって広がってしまいがちですから、この増殖を抑えることは重要な事となってきます。増殖を抑えるためのものが抗がん剤で、それを使った治療が抗がん剤治療と呼ばれています。

細胞分裂を抑制することによって増殖を抑えることができるのですが、これが他の細胞に影響する場合もあります。正常な細胞が細胞分裂を抑制されることによって副作用が発生することもあるのです。ですから、抗がん剤のみを用いる事にはリスクが大きいと言えるでしょう。そのために、他の治療法とともに用いられる事が多くなっています。ただ、切除できない場合などには抗がん剤治療に頼るしかない場合もあります。この意味でも、最も広く用いられている治療の方法だと考える事ができ、癌の治療の現場では必須な治療法なのです。